ぴです。今日は、動物嫌いのぴにできたお友だち、チワワのリクの話です。
リクとは
リクは18歳でした。
〇くいしん坊(ステーキ、プリン、卵焼きが好き)
〇人見知り
〇家族ランキング パパ>ママ>たぬちゃん>リク>妹
とても食いしん坊さんで、身体が悪くなってからもステーキ食べたり、卵焼き食べたりしていました。
リクに出会った頃は、まだ人見知りをする程元気でした。
ぴがリクにはじめて会った時も、何回も吠えられました。数回会っても吠えられていました。
たまにしか会えないぴは、おっきなウインナーあげて友達になろうとしました。
リクは恩を仇で返します。ウインナーあげても次にあったらめちゃ吠えました。ウインナー効果はほんの一瞬でした。
丸くなったリク
そんなリクがいつからでしょう…会っても、吠えず。くんくんと匂いを嗅いで、定位置に戻っていくようになりました。
リクも歳とって丸くなったね!とたぬちゃんやたぬちゃんのパパママは言っていました。
たぬのパパとママはお出かけがすきなので、遠出する時は、たぬちゃんがリクのお世話係として招集されます。
たぬちゃんはぴのことも連れて実家に帰ってくれます。ぴにとっては電車で1:30の小旅行です。
たぬパパとママがいない間に、ずいぶんと好き勝手しました。
リクと一緒に寝たり、リクを抱っこしてみたり。
リクと一緒に寝たのは毛だらけになり、リクを抱っこしてみたら1秒で逃げられました。
なかよしです。
あんなに吠えてたリクが吠えなくなり、私に背中を向けてきたとき、どーした?と思いましたが、たぬちゃんが撫でていいよって言ってるよと教えてしてくれた時、すごく嬉しかったです。
時を経て、リクはぴの友だちになりました。
動物が苦手なぴですが、リクのことは大好きです。
がんばったリク
そんなリクとの3年は突然に雲行きがあやしくなりました。
がんばって、がんばって、生きようとしたリクだったけど、3週間苦しい日々を送って。
2022年7月17日 旅立ちました。
大好きなパパ、ママ、たぬちゃんに囲まれて。
たぬちゃんも立ち会うことができました。
最後まで一緒にいられてよかったと思います。あやしいとなってからたぬちゃんは3回会えました。ぴも1回会えました。
気遣いのリク
ぴが最後に会ったのは、食べられない時期でした。何も食べられなくて、水も飲めなくて、ぐったり眠り続けている時でした。
たぬパパとママへのお土産でプリンを買っていきました。寝ているリクのこと見ながら4人でプリンを食べていると、むくっとリクが起きました。
ママがすぐに近づいていって、リクに話しかけます。
「ぴちゃんがプリン買ってきてくれたんだよーたべる?」と匂いを嗅がせてあげると、くんくん。
ママが試しにお口の近くに運ぶとペロ。
何も食べられなかったリクがペロペロとプリンを食べてくれました。ママもびっくりしていました。
リクはあの時、私に気を遣ってくれたのかなと思いました。私と会える最後だから、いい思い出にしてくれたのかなと。あとは、せっかく会いにきてくれたから、いいとこみせてやるぜっと。
あのリクは、本当にかっこよかったです。そして、嬉しかったです。
︎最後の日
リクが旅立った翌日、葬儀がありました。
ぴはたぬのことも心配だったし、リクに最後のお別れがしたかったので、たぬの実家に向かいました。
リビングに入ると、リクが小さな箱の中で眠っていました。かわいいお花を体の周りに飾り付けて。
本当に眠っているみたいでした。
最後だから、たくさんなでなでしました。
不思議と冷たさは感じず、いつものふかふかの毛触りでした。
でも、毛の下は痩せて骨張っていました。
リク、がんばったね。
火葬場に着くと、すぐに小さなお葬式が始まりました。
箱から台に移されたリク。さらに小さく見えました。
最後の最後に、なでなでして、だっこして、心の中で何度もありがとうを言いました。
悲しかったけど、立ち会えてよかったなと思いました。家族の中にリクはいたし、リクのおかげで私も家族の中にいられた気がしました。
焼かれてお骨になったリクもとてもきれいでかっこよかった。丈夫な頭蓋骨は割れることなく、病気しなかったリクの骨は立派でした。
リクとの思い出も振り返りながら1本1本順番に納骨しました。リクは小さな器に納まりました。
︎リクとの別れで感じたこと
リクの旅立ちを通して、家族についてや自分の将来について考えました。
リクとお別れをした日は、ぴが実家に帰って「子ども」について両親に話した直後だったので、余計に響くものがありました。
自分の両親との別れがきたら…
たぬちゃんの両親との別れがきたら…
たぬちゃんとの別れがきたら…
ぴがたぬちゃんより先に旅立ったら…
どの場合でも悲しいのはもちろんで、支えたり、支え合ったり。
こんなことを考えるって、もうしっかりと家族なんだなって思いました。
今までの人生で、お付き合いしている相手の最後や相手の両親のことまで想像や考えたことありませんでした。
何が正解と答えはないものですが、予測や準備はできるなと思いました。
リクもあぶないとなってから、たぬちゃんは3回会いにいきました。突然ではなく、心の準備が少しずつできていったから、よかったと思っています。
受け入れの時間がありました。
そういう日がくる。それは誰にでも言えることです。
ありきたりですが、一緒に過ごせる時間には限りがあることを理解しました。
会える日々、過ごせる日々を大切にして、できるだけ笑って過ごしていきたいなと思いました。
︎さいごに
18年という大往生をなしとげたリク。
本当にかわいくて、かわいくて。
リクは、ぴにとって、はじめてできた小さすぎる、大切なお友だちです!
がんばったね。また会おうね。ありがとう。